2017年1月 園長コラム
できることはおもしろい、面白いから練習する、練習をすると上手になる、
上手になると大好きになる、そして次の段階にいきたくなる。「やりなさい」と指示や強制されるより、自分から楽しくできることを見つけ自分からやるようになることこそ、学習効果があがります。そのため、3学期は一人一人の子どもの「できること」を増やしていきます。
★心の力:先生の話を落ち着いて聞きます。
年少:靴箱・ロッカーの整理・ゴミ拾いなど自分からすすんで取り組む。
年中:相手の顔を見て挨拶や返事を自分からする。
年長:人の話を聞き、自分の思いを伝える。
★体の力:体のバランスの取り方を覚えていきます。
年少組: 返事は元気に、移動は素早く、ブッリジやよじ登りの練習を行う。
年中組:素早く動く。逆立ち・ブリッジ歩きを練習する。
年長組: 新しい種目に挑戦する(跳び箱、鉄棒、縄跳び)
★学ぶ力:「やってみたい!」という気持ちを大切に学びます。
年少:メロディオンで「かえるのうた」「メリーさんのひつじ」の練習をする。
年中:正しい姿勢でワークやメロディオンに積極的に取り組む。
年長:自分なりに目的を持ち自主的にワークに取り組む。
子育てワンポイント ~やりっぱなしが多い~
・服を脱ぎっぱなし、玩具を散らかしっぱなし、使ったものを置きっ放し・・・。
例えば「やりなさい!」「困った子ねエ~」などとつぶやきながら親の仕事になっていませんか。「どうして片づけられなかったの」と考えさせ、「片づけないとどうなるの」(服を脱ぎっぱなしだと、着る時にどうやって着るのか困ってしまうでしょう)
と次の行動の見通しを立ててあげることが大切です。それを、「○ちゃんはいつもそうなんだから・・・」と怒ってしまっては、怒られるからやる、怒られなければやらなくてよいということを学習してしまいます。
幼稚園の発育測定では、シャツ・セーター・スカート・ズボン・靴下などの脱いだものをたたみ、着る順番に揃えます。着る時は上においたものから着ていきます。
スポーツの時は靴下を上履きの左右に表を出してしまいます。
この手順を繰り返し行うことで、次の着替えが順調にできるのです。
そして、魔法の言葉をひと言添えましょう。「○ちゃん、お洋服をたたむのが上手になったわね。」、「靴下の右左がわかったのね」の一言がやる気を起こさせます。