2017年2月 園長コラム
こどもが夢中になる、集中力が高まる姿とは。
やらされる活動と、自分から「やろう」、「やりたい」の違いです。できる子どもの姿を見せ、「Aちゃん、手のつきかたはどうなっていますか」などと、お手本を見せ考えさせることが大切です。「真似」とは、ただ、形を見るのではなく、見る力考える力、そして「Aちゃんのように上手にやってみたい」という意欲を育てる指導が大切です。今の時期の子ども達は、心の力・体の力・学ぶ力を「真似る」ことで学んでいきます。
★心の力
年少:チューリップやパンジーに水やりをし、大切に育てようとする。
年中:人の話を最後まで聞いたり、相手の気持ちも考えて行動する。
年長:挨拶・返事をしっかりとする。困ったこと、わからないことを聞く。
★体の力
年少組: 返事・移動を元気に素早く行い、ブリッジやよじ登りの練習を自分から
積極的に行う 。
年中組:側転やブリッジ歩きの練習をする。
年長組: ブリッジ回転のステップアップを目指す。
★学ぶ力
年少:正しい指づかいで「かえるのうた」「メリーさんのひつじ」の練習をする。
年中:みんなと協力して合奏したり、きれいな声で歌をうたう。
毎日ワークに取り組む。
年長:姿勢を意識し、ワークをする。色々な本を読む。
子育てワンポイント ~衣服の着脱~
遊びと異なり作業的な活動は子ども自身が「できた!」という喜びを感じながらやれるようになると、真剣に取り組んでいるかどうかがわかります。衣服を着る手順を、「最初から最後まですべてをとおしてやらせたい」と思うのが親心です。最初の段階を丁寧に教え「できた!」という喜びを持たせると「やる気」がでて楽しくなります。
園服の場合
着やすいように
(1)表に直させます。 (2)前・後の確認をさせます。 (3)袖を右・左の順にとおします。
(4)ボタンをかけます。ボタンはお子さんの状況によりますが、上からかけるのがむりな場合は園服の左右を揃え長さの確認「同じだね」などと言葉を添え、下からボタンをかけさせてみましょう。特にボタンをかけちがえなくできることは、大きな喜びになります。
年長組の子ども達は、小学校へ行きますと、着替えに時間をかけていると、次の活動に間に合わなくなります。そのため、日頃から集中して行う習慣を身につけましょう。
おしゃべりしながら、テレビを見ながらなど、「ながら」はやめましょう。集中して、一つずつの段階を集中して丁寧に習得できるようにし、段階ごとの出来たところを褒めましょう。