キラキラルーム

園長コラム

2017年4月 園長コラム

ヨコミネ方式の教育(4月編)


 新しい年度が始まりました。幼児期に育ってほしい心の根を張らせる「意欲」・「思いやり」・「がまん」などの、心の教育をヨコミネ方式の教育活動を取り入れて、小学校教育へつなげてまいります。

ヨコミネ方式の教育  ~基本理念~

 
子どもは競争したがる
  子どもは何でも1番が好きです。その子なりに頑張って1番の経験は大切です。

子どもは真似をしたがる
  子どもは「〇〇ちゃんのようになりたい」という思いから真似をして向上していきます。

子どもはちょっと難しいことをしたがる
  子どもはできるようになると、「もっとやりたい」という気持ちが育ち、ちょっと難しいことに挑戦していきます。

子どもは認められたがる
  「すごいね」[できたね]など、認める、褒める言葉がけが、やる気につながります。

心の力
 年少組:挨拶や返事の仕方を知る。
 年中組:保育者や友達に挨拶や返事をする。
 年長組:挨拶や返事を元気にする。

体の力
 年少組: 友達と走ることを知る。
 年中組:園庭を元気に走る。
 年長組:ジャンプ・開脚・アザラシ・ブリッジの基本を確認する。

学ぶ力
 年少組:文字にふれ数を数えてみる。
 年中組:正しい姿勢で落ち着いてワークをする。
     メロディオンの持ち方に慣れ、知っている曲を演奏する。
 年長組:立腰、鉛筆の持ち方などの確認をする。


子育てワンポイント ~がまんする気持ち~

 お子さんに「がまんしなさい」という言葉をどのような時に使っているでしょうか。
幼児期の子どものがまんは、欲求や感情の場面が多いのではないでしょうか。
「ご飯を食べ終わってからデザートね」「お誕生日に欲しい玩具を買ってあげるからがまんね」など・・・。このようなことは、2・3歳では感情的に抵抗しても、4・5歳になると自分でコントロールできるようになってきます。
させてはいけない「がまん」についてですが、兄弟げんかやお友達とのトラブルなどを、大人の判断や感情で「○○が悪いのだから我慢しなしさい」など、一方的に決めつけたり、上から押さえつけることは避けましょう。思考・感情の育ちが未熟で自分きり見えない子ども達は、物事の良し悪しより、自分で悲しい、悔しい、許せないなどの感情体験をしながら相手の気持ちがわかるようになってくるのです。お家の方の言葉がけとしては、「悲しいね」「つらいね」など、ありのままの気持ちを共感し寄り添いながらやってはいけないこと、言ってはいけないことを教え、「自分がされたらどう思う」などの言葉を添えて、考えや思いを認めながら思考を広めていきましょう。