キラキラルーム

園長コラム

2017年6月 園長コラム

ヨコミネ方式の教育(6月編)“基本を大切に”


 前月までは、あいさつや返事、姿勢などの身に付き方を確認し、また、新入園児には「教える」ということを基本に指導してきました。日常の生活及び教育面を含め、園児の生活すべてを、「心・体・学ぶ」の心の育ちに繋げていきます。今月はその子なりの頑張っているところを褒め、認め、お友達のモデルとなるところを目指していきます。「Aちゃんのように頑張りたい」という気持ちが出てきたこの時期に「意欲」として育とうとする心を大切にしていきます。

 
心の力  
  年少組: 自分から挨拶や返事をする。
  年中組: 先生や友だちの顔を見て挨拶や返事をする。靴箱やロッカーをきれいに使う。
  年長組: 挨拶や返事を自ら気付き行う。人の話を最後まで聞く。

体の力  
  年少組: 前を向いて、一生懸命走る。
  年中組: 前を向き、全力で走る。バルーンのやり方を知る。
  年長組: 友達と協力し、組体操に挑戦する。

学ぶ力  
  年少組: 文字カードを使い、文字を読んでみようとする。
  年中組: ワークやメロディオンを繰り返し行う楽しさを知る。正しい書き順を覚え、丁寧に書く。
  年長組: 歌をきれいに歌う。進んでワークに取り組む。

 


子育てワンポイント ~ゆるす心~

 子ども達は玩具の取りっこや遊びの順番違反、「○ちゃん嫌い!もう遊ばない!」などトラブルが多く発生する時期です。担任の先生は、お互いの気持ちをよく聞き、いけないことや、謝らなくてはいけないことを教えていきます。そして、「許してあげようね」と相手方の子どもに教えて、許す心も納得のいくように聞き、「そうだよね」と、共感しながら丁寧に、時間をかけて教えていきます。「ごめんね」、「いいよ」など単なる言葉のやり取りではなく、子どもの体験や感情の育ちの中で必要な言葉と受け止めていくことが大切です。

[3歳児のある場面]

 おもらしをしてしまったAちゃんに、B子ちゃんは「いつも、トイレでしてたのに、たまたま出ちゃったんだよね」となぐさめていました。Aちゃんはその言葉にニコッとしていました。

 このような言葉の優しさから「ゆるす」ということを大人が学ばされた一場面です。大人は自分の都合や感情が入り込むので、「ゆるす」より、叱ったり責めることが多くなるのではないでしょうか。