キラキラルーム

園長コラム

2018年2月 園長コラム

ヨコミネ方式の教育(2月編)~継続して取り組むからこそ育つもの~

 あと1ヵ月で子ども達は進学、進級します。年長組の子ども達は「僕はワークが6までできたよ」、「私はブリッジ回転が得意!」など、自分の自慢ができるまでに成長しました。子ども達が「できるようになった」、「できた!」と言う言葉が多くなったことは、大きな成果です。先生方は一人一人の子ども達を見て、「この子にとってできることは何か」、「この子はこんなことができるようになった」など、丁寧に成長過程の確認をし、褒め、認める指導を行っています。

 
心の力  
  年少組: チューリップやパンジーに水やりをし、大切に育てようとする。
  年中組: 人の話を最後まで聞いたり、相手の気持ちも考えて行動する。
  年長組: 挨拶・返事をしっかりとする。困った事・わからないことを聞く。

体の力  
  年少組: 返事・移動を元気に素早く行ない、ブリッジやよじ登りの練習を自分から積極的に行う。
  年中組: 側転やブリッジ歩きの練習をする。
  年長組: ブリッジ回転のステップアップを目指す。

学ぶ力  
  年少組: 正しい指使いで「かえるのうた」「メリーさんの羊」の練習をする。
  年中組: みんなと協力して合奏したり、きれいな声で歌をうたう。
毎日ワークに取り組む。
  年長組: 姿勢を意識し、ワークをする。いろいろな本を読む。

 



子育てワンポイント ~できる喜びを育てる~

  子どもは「やりたい」「できた」という体験から「できる喜び」が増し、自信や意欲を持ちます。。「できる」の中身は、お手伝いであったり、能力的なことであったりします。子ども達はお手伝いが大好きで、大人と同じことをやりたがります。大人の思うようにできなくても、例えば、年少の時、10の内の3の出来たところをほめると、「やりたい」、「できた」の気持ちが継続し、年長児になると大人顔負けのことができるようになります。。さて、能力的なこととなると親はできないところを探し、「ここを頑張れば・・・」、「なぜ、これができないの・・・」と言いたくなります。
 子どもの話を聞くと「ぼくね、ワークで数字をていねいに書けたよ」、「メロディオンで何回も練習をしたら、キラキラ星が弾けるようになったよ」・・大人の基準レベルと子どもの頑張っていることでは「できる」の意味に違いが生じます。
 まずは、「できる」の意味を子どもの視点で理解し、認め、ほめていくことが「できる喜び」の基本です。また、内容を見極めて大人の援助があればできることと、危険が伴い任せてはいけないこともあります。例えば、「コーヒーやお茶を入れたい」など、熱湯や火器などの危険が伴うことはきちんと意味を話して納得させましょう。