キラキラルーム

園長コラム

2019年4月 園長コラム

園長 福田 多喜子

 新年度が始まりました。コラムでは、本園の教育の特色とするヨコミネ方式の子ども達の育ち等、幼稚園と親子のつながりについてお知らせいたします。

☆本園の教育内容とヨコミネ方式について

 国の教育課程で示す幼児期に育てたい目標の「意欲」・「思いやり」・「我慢」などの就学前教育を踏まえ、「心を育てる“根っこの教育”を大切に進めています。
ヨコミネ方式の教育では、「心の力」「体の力」「学ぶ力」を育てています。

  ☆ヨコミネ方式の4つのスイッチ
1 子どもは競争したがる
  子どもは何でも1番が好きです。その子なりに頑張って1番の経験は大切です。
2 子どもは真似をしたがる
  子どもは「○○ちゃんのようになりたい」という思いから真似をして向上していきます。
3 子どもはちょっと難しいことをしたがる
  子どもはできるようになると「もっとやりたい」という気持ちが育ち、ちょっと難しいことに挑戦していきます。
4 子どもは認められたがる
  「すごいね」「できたね」など、認める、褒める言葉がけがやる気につながります。


  4月のヨコミネ方式の内容
心の力 年少組は挨拶や返事の仕方を知り、年中・年長組は保育者や友達に挨拶や返事をする。
体の力 年少組は走る、ジャンプを楽しみ年中・年長組はアザラシやブリッジの基本を確認する。
学ぶ力 「すごいね」「できたね」など、認める、褒める言葉がけがやる気につながります。




子育てワンポイント ~あいさつは教育の出発~


 「家庭ではあいさつができても、家族以外の人にはできない」と相談を受けることがあります。子どもにとったら、家族が最初の出発であり、安心して心を出せる場所です。入園当初、先生方は「○ちゃん、おはようございます」と言葉のシャワーで親しんでいきます。子ども達は「だーれ?」と不思議な表情をします。担任の先生がわかり安心すると「先生、おはようございます」とあいさつをするようになります。あいさつは、先生やお友達と心をつなぐ社会生活の第一歩です。
 「子育ての目的はなーに?」と問われた時、自分からあいさつができるようになったら、「自立」の第一歩ではないでしょうか。これこそ、家庭だけではできない教育の出発点です。小さなことのようですが、子どもにとったら、大きな経験で心の育ちです。まずは、お家の方も積極的にあいさつをして、子どものモデルとなりましょう。
 「すごいね、あいさつができるようになったのね」とたくさんほめましょう。ほめられることで、自信が意欲となり、幼稚園で積極的に遊べるようになります。