キラキラルーム

園長コラム

2019年5月 園長コラム

ヨコミネの教育(5月編)―心・体・学ぶ力を育てるー


  今月の目標と子どもの姿
年少組 あいさつ、返事の仕方を学んでいます。5月は友達と走ることを楽しんだり、文字や数字に触れたり、ドレミ体操を行います。
年中組 自分からあいさつや返事が出来ます。正しい姿勢でワークを行い、スポーツではアザラシ、ブリッジに挑戦していきます。
年長組 あいさつ・返事を自分からできるように友達同士で教え合っています。
話を最後まで聞く、ワークやメロディオンに取り組む習慣づけを行っています。




子育てワンポイント ~着替えなどの躾は”必要感“から~

 朝のお母さんは時計とにらめっこをしながら、子どもの着替え、食事、排せつをさせ、幼稚園に送り出し、ホッとする日常だと思います。
 その間、何回「早くして!」、「急いで!」、「遅れるよ」と言葉を使うでしょうか。
幼稚園での、年少組の子ども達の朝の身の回りの始末の仕方や時間は個人差が大きく、先生が促さないと遊びながらやったり、あるいは何もしないでかばんを背負ったまま遊んでいたりします。その原因は、子供達には自分からやろうとする意思もなく、身の周りの始末は大人がやってくれるものと思い、「必要感」が育っていないのです。ところが、幼稚園生を過ごしている4歳の年中組は、当たり前のようにでき、友達の落とし物まで注意できます。さらに、5歳の年長組の子ども達は登園すると自分のことは5分もかからず済ませ、3歳の保育室へ走ってきて、身の回りの始末のお世話をしています。その様子はお母さん顔負けです。
 例えば、靴の履き替えですが、靴箱の場所や外履き靴を揃えてしまうことを教え、上履きの左右を教えています。自分で履こうとしない子には、「少しだけお手伝いだよ」と足の指から履かせ、かかとを押さえて履かせています。片足に5分もかけて、教え、できないところを助け、見守って「やったー、上手、上手」とほめています。
 家庭においても、「この子は自分でやれない」「やってやって」と言うので、ついやってしまう。と言う声を良く聞きます。最初はやりながら教えることから初めて見ましょう。難しい、襟元のボタンを手伝うだけで「あとはできる」というように、まずは二人三脚でやり、時間に余裕のある入浴、寝る前などに時間をかけて教えたらいかがでしょうか。自分の力でできることが多くなると自信を持ち、「自分でできる!」という「必要感」と「満足感」が育ってきます。これが自立の一歩です。