キラキラルーム

園長コラム

2019年10月 園長コラム

ヨコミネの教育(10月編)―心・体・学ぶ力を育てるー


  今月の目標と子どもの姿
年少組 先生の話を聞き、行動しようとしたり、ブリッジ、カエルジャンプの練習をし腕の力をつける。正しい姿勢でワークに取り組み。
◎ジャンプ、開脚の基本ができるようになりました。
年中組 自分から挨拶や返事をし、先生や友だちの話を最後まで聞く。
ワークやメロディオンに喜んで取り組み練習をする。
◎挨拶が自分からできワークを積極的に行っています。
年長組 人の話を最後まで聞き、理解しようとする。側転を頑張ったり自分なりの課題を持ちワークに取り組む。
◎自信や意欲が出てきて友達と協力する力が出てきました。




子育てワンポイント ~小さな我慢は自立の第一歩~

 子どもはどのような時に我慢をしているのでしょうか。
 どうしても欲しい玩具があった時、子どもに何と言うのでしょうか。「○ちゃんのお誕生日に買ってあげるね」「うん、我慢できるよ」・・・この会話の我慢には、親子の信頼と約束を待つ楽しみがあります。幼稚園では、運動会の練習、メロディオン練習、ワークなど子ども自身が”我慢し頑張ったら、できないことができるようになる“という喜びを知っています。さらに、「お家の人が見て喜んでくれる、ほめてくれる」という、目標が見えると頑張ります。もし、「かけっこ、1番になるんだよ」と親が強いたら、頑張って走るより、苦痛のやりたくない経験になってしまいます。自分から意欲を持って挑戦したときに「我慢して頑張る」という目標が生じてきます。
 幼稚園のスポーツの時間をみていますと、側転ができなくても飽きることなく何度も練習を楽しみ、できるようになることを目標に小さな我慢を「挑戦」という気持ちで頑張っています。このような一人一人の育ちを認め、ほめ、受け入れられて満足感のある子どもに育てていくところに教育の根源があります。
 「かけっこは1番になりなさい」など、結果や成果を子どもに課してしまいますと、「やらされる苦痛の我慢」になり、子どもは拗ねたり、ぐずったり、お友達とトラブルを起こしたりしがちです。まずは、子どもの出来る小さなことを大切に認めほめることから”スモールステップ“で、「○ちゃんが一生懸命駆け足を頑張っているのを見るのが楽しみ」など励ましの声をかけてあげましょう。