キラキラルーム

園長コラム

2020年4月 園長コラム

ヨコミネの教育(4月編)―心・体・学ぶ力を育てるー

 スポーツの先生と一緒に行う「走る」「跳ぶ」にはコツがあります。手の振り方や、つま先を使うなど、ちょっとしたことに基本があります。
 何気なくジャンプしていた子どもが、つま先を使ってジャンプしたらとても軽やかに高くジャンプできることに気づきます。そして先生に褒められ、お友だちに拍手をもらい、「やったー」「できたー」という気持ちになります。

ヨコミネの4つのスイッチ
子どもは競争したがる
子どもは真似をしたがる
子どもはちょっと難しいことをしたがる
子どもは認めてもらいたがる
    

できることはおもしろい!
面白いから練習する。練習すると上手になる。
上手になるともっとやりたくなる。 横峯又吉著『ヨコミネ式 4つのスイッチ』から





子育てワンポイント ~真似っこ大好き!~

 幼稚園に入ったら、あるいは、年中、年長組になったら・・・挨拶を覚えた、衣類の着脱などを自分からやれるようになったなど、良い面がたくさんみられます。その反面、乱暴な言葉をわざというなど、戸惑うことがたくさんみられます。その反面、幼稚園での子ども達はお家の方の言動やしぐさを真似てままごとなどをおこなっています。ぬいぐるみを子どもに見立てて「何度、言ってもわからないのね」の口調から夫婦の力関係までそっくりに表現します。
 ヨコミネ式の実践者の横峯吉俣文氏は著書の中で「子どもが真似をしたがるのは、人間という動物が、成長するために持たされている本能ではないか」と記しています。集団の中で子ども達は友達の行動を見て、褒められること、叱られることを学び真似をしていきます。さらに、子ども同士では自分の経験にない、面白いことはよい悪いは関係なく、マネをして試します。ご家庭でも、兄、姉がいると真似上手で得意になって、幼稚園でも”ぶりっこ”をやります。
 何ができる、できないの表面的成果より、真似から育ってきている表現する力を受け入れ認め、まずは真似から覚える良さを発見していきましょう。