キラキラルーム

園長コラム

2020年6月 園長コラム

ヨコミネの教育(6月編)―心・体・学ぶ力を育てるー

◎ヨコミネの4つのスイッチから「子どもは競争したがる」について
「子どもは1番が大好き!」
 かけっこをしているとき子どもたちは「1番になるんだ」とよく言います。
 走り終わると、例え3番でも「僕、1番だったよ」といいます。
“子どもは競争が好きです”そして“1番が好きです”
 子どもの言う1番と大人の思う1番では意味が違います。年齢が低いほど「1番!」を言います。子どもは他の子どもとの比較ではなく、自分の世界にいて自分の存在が全てです。年中後半から年長になると「Aちゃん、いつも1番だけど、僕も1番になりたいな」と憧れや、比較、「1番になりたいからもっと練習しよう」と頑張ります。


新型コロナウイルス感染拡大防止の「3蜜」の基本とスポーツ
園庭や体育館を換気し、少人数制で、かけっこ、ジャンプから始め、開脚、ブリッヂと進めて行きます。練習方法を工夫しながらも、子ども達が「楽しい」、「もっとやりたい」の気持ちを大切にしてまいります。


子育てワンポイント ~耳をすましてごらん~

 初夏のこの時期、家の窓から、あるいは屋外で、耳をすましてみると、小鳥のさえずりやカエルの鳴き声であったり…など。ふと、季節を感じるものです。
子どもたちに自然界の世界から聞こえる音や声を感じさせたいものです。
 ある時、小鳥のさえずりを聞いた子どもが「ママ、静かにして!今、小鳥さんがね。お友達に“遊ぼうよ”って言ってるよ」と公園の木陰で話している場面に合いました。今の時代、テレビやゲームの音、車の音など、機械音に慣れきっている子どもたちです。散歩に行った時など、鳥や虫などの声探しをしてみませんか。「今のカエルさんの声、パパカエルかな?ママカエルかな?」「ケロケロは赤ちゃんカエルだよ。」など、親子で楽しんでみましょう。そこに子どもならではの面白い言葉の発想や広がりを発見できると思います。また、子どもたちは言葉の無いものに話しかけられるアニミズムの世界にいますので、カメやぬいぐるみと会話をしたり、お月様にも「まあるいお月さま、こんばんは」語りかけられるのです。
 幼児期ならではの創造の楽しさを持っている子どもの言葉にも耳を澄ませてみましょう。