キラキラルーム

園長コラム

2022年11月 園長コラム

ヨコミネの教育の基本

 今月はヨコミネ方式教育の専門講師のご指導を紹介いたします。
 専門講師の荒木先生から園児全員と職員が学びました。
 初めて出会う荒木先生の一言に聞き入り実践する子ども達の集中力、学ぶ力に私たち職員は目を見張りました。
 荒木先生は「子どもは、ちょっとお兄さん、お姉さんの“かっこいい姿”を見ると“あこがれ“を持ち意欲につながりますと話され、早速実践です。年中組と年少組の子ども達に「お兄さん、お姉さんのかっこいいスポーツを見ようね」と先生の一言で、年少組は目を輝かせ、年中組は真剣です。「見せる」意識で”がんばろう“の気持ちが伝わってきました。そして、子ども達の前に立ち直接指導を行いました。
 「挨拶は元気よく‼」「もう一度やり直し」「よくできたね!」「次はジャンプ」、「開脚」、「ブリッヂ」・・先生の指示に子ども達は真剣に行います。年少組は食い入るように見つめていました。 「では、お姉さんのかっこいいブリッヂ回転をみてください」名指しされたAちゃんは荒木先生の援助を受け、壁に逆立ちをし、回転する技を繰り返し、自力でできるようになり、たくさんの拍手をもらいました。
 年中組の活動に”かっこいい!”と口ずさむ年少組の子ども達に”憧れ”の気持ちとやってみたいという意欲があふれていました。
 「みんなも練習すると誰でもできるんだよ。いっぱい練習をしようね」
 年少組の前でモデルとなってお手本を見せた年中組の子ども達は満足感と自信いっぱいでした。
 先生方の研修では、ヨコミネの教育の目的と指導を丁寧に教えていただきました。
 「目の前にいるお子さんが小学校へどのように育って進学するのかが大切です。幼児期に「自立の心」を育てないと、心の根っこが育ちません。根っこの教育は、見て、聞いて①「やろうとする力」、②「できたという自信」、③「お友だちを認める思いやり」・・その根っこは、あいさつ、返事、身の周りの始末など基本的生活習慣の自立しできること。これは、文部科学省から示されている幼児教育の目的と同じです。スポーツ、ワーク、メロディオンの活動では、「よろしくお願いします」「ありがとうございます」の挨拶から始まる星野学園の子ども達の挨拶が当たり前にできる姿、基本的生活習慣の自立は就学前教育の大切な育ちです。今後も、職員一同、一人一人の育ちを丁寧に指導してまいります。

”たくさん、おしえていただき、うれしさいっぱい!“ 年長組
「きれいな色でかいてるね」「このローラーで塗ってごらん」など褒められ、先生の言葉にうなづく子ども達です。
“ほめられるとうれしいね!” 年長組
一人一人の絵を見て褒めてくださる先生のご指導に、子ども達は「坂井先生に褒められちゃったー」と嬉しそうに話していました。
“やってみたーい” ひよこ・ぴよぴよ組
絵の具に興味いっぱい! “やりたーい“と言いながら先生のお話を聞きました。
“葉っぱに絵の具を塗ってぺったんこ” ひよこ・ぴよぴよ組
“きれーい!”葉っぱの形に赤、黄色の絵の具がたくさん!大喜びでした。

”挑戦する年長児“
 運動会の「一人組体操」で演技発表を頑張り、保護者の皆様にたくさん褒められた年長児は、11月のクラス発表会の種目に向けて練習を始めました。基本的な開脚やブリッジを丁寧に行い、側転、片手側転にも挑戦です。さらには、組体操を覚えていきます。
 心を一つにして、ふざけないで、真剣に演技をする姿に「心の力」の育ちを感じます。スポーツの先生は、「やるき」を大切に指導してくださいます。「スポーツの苦手な子どもにはポイントを教え、練習を見守り、ちょっとした進歩を褒め認めてくださいます。子ども達は「やればできる」という体験を通して強い心に育っていきます。

躾に年齢が早いほど
毎月、園全体で生活面の約束の目標を話し合い、子ども達に守らせていきます。
10月の約束は「先生の話を聞く」でしたが、意外と年少組が落ち着いて聞けます。学年が大きくなると、生活経験や友達関係が広がり、言葉の数も増えるなどから、聞くことより、話すことが楽しく、「聞く」ということが、難しくなります。話を聞くということは、安全、健康、遊び面など、子ども達の全ての生活の基本となります。そのため、11月も同じ約束で躾ていきます。話を聞ける基本は、自分の気持ちを相手に表現することが大切です。
ご家庭におきましても、子どもの話を丁寧に聞くということ、また、ご家族の話すことは最後まで聞くということを習慣をつけてまいりましょう。


「保育の心」 “真似をして育つことは”

 「うちの子はお友だちの真似ばかりして困るんです。もっと、自分らしく行動してほしいんです」という相談を受けることがあります。幼児期は真似をする能力が非常に高いと言われています。また、良いお手本(モデル)は子どもを成長させます。例えば、幼稚園に入園すると不思議と紙パンツを卒業できるのです。また、お片付けが上手になった、挨拶や返事ができるようになったなど、家庭ではできなかったことができてお兄さん、お姉さんになります。それは、お友だちを見て真似ていくのです。先生はできると褒めます。「Aちゃんのようにやってみよう」という意識が芽生えるとよい方へ真似をします。反対に、望ましくないことも真似をします。玩具を投げる、乱暴な言葉遣いなどはらはらすることもあります。そこで、良いことは褒め、いけないことは教えていくという大人の方向づけが大切です。

◎絵本読み聞かせタイム(園長コーナー)

「紙芝居」は子ども達の物語の世界を大切に楽しい時間を過ごしています。

11月のお話:「さるかにがっせん」