キラキラルーム

園長コラム

2024年2月 園長コラム

ヨコミネの教育(2月編)

~褒められることのうれしさと感情の育ち~

3学期のスポーツ指導は、開脚、ブリッヂなど、基本の確認とステップアップで鉄棒、跳び箱が加わりました。先生の粘り強いご指導で、何度も繰り返し、一人一人の頑張りを褒め、やればできるの自信を大切にした指導です。
年長組は全員、鉄棒の前回りを行いました。最後まで残ったA子ちゃんとB子ちゃん、スポーツの先生は、ポイントを繰り返し教え、「もう一度頑張ろう」と“あきらめない心”の指導を行いました。友だちの応援の中で5回目に前回りが成功したA子ちゃんは、みんなの拍手に泣き出しました。「うれしかった!でも、回れるまでくやしかったー」
そのあと、挑戦しているB子ちゃんを応援し、B子ちゃんが回れた時、自分のことのように喜んだA子ちゃん。“自分の気持ちとたたかったA子ちゃん”は、お友達にも思いやりを表現できたのです。

園長先生と絵本読み 年中組
クワガタって、何をたべるのかな?
かっこいいでしょう! 年中組
昆虫の絵本を見て、さっそくトンボやバッタを作りました。

保育(子育て)の心 “考える心の育ち”

 年中組の子ども達に一羽の鳩の話をしました。
「園長先生がね。幼稚園に来るとき、コンビニの入口に鳩がいたの。お腹が空いているらしく、コンビニの中をのぞいていてかわいそうだった・・・」と話したら、A子ちゃんが「園長先生、どうして餌を買って食べさせてあげなかったの」
「幼稚園に行く電車に乗るために急いでいて“ごねんね。明日あげるね”って言って電車に乗ってしまったの」
「園長先生、幼稚園は私達で遊べるから大丈夫!いのちが大切!今度いたら餌を買って食べさせてね」それを聞いていたB子ちゃん、「餌を食べても遊んであげないとかわいそう。私はおうちに連れて行って遊んでおうちの子にしてあげる」
 そのあと、「餌を食べたら遊んであげる」「寝るときは一緒に寝てあげる」など、子ども達の1羽の鳩の話題から、予想外の子ども達の優しい気持ちに触れ私自身、学ばされた場面でした。先生方はそのやりとりを聞いて、「園長先生から安全指導や避難訓練の時に、命が一番大切という話を理解できていたのですね。」と子ども達の話を聞き考える力の育ちを改めて確認していました。

◎絵本読み聞かせタイム(園長コーナー)

2月のお話:「いっすんぼうし」