2019/7/18
【全学年】政治哲学について考える講演会をおこないました。
7月13日(土)星野学園中学校3期生の卒業生である西山さんをお招きし、講演会を行いました。
演題は「答えがないことについて考える仕事 政治哲学の世界へようこそ」です。
西山さんは、オーストラリアの国立大学で「子どもの政治参加」について研究をしており、今年、政治学の博士号を取得されました。
卒業生のドクターからお話をうかがえる機会を得て、生徒たちの関心も非常に高いものでした。
お話は、生徒が参加する形式で、「正解のない問題」について考えながら進みました。
たとえば、「誰がこの笛を持つにふさわしい?」という問いに対し、
① 笛の使い方を知っている人
② 笛を購入した人
③ 笛を作った人
という選択肢で考えました。
「笛」というと、生徒にとって身近な話題ですが、この「笛」を「資源」と置き換えてみると、世界で起きている問題であることがわかります。
資源のよりよい使い方を知っている国が使うべきなのか、資源を買う財力がある国が使うべきなのか、資源の産出国が使うべきなのか、「正解」があるわけではありません。
このような問題について考えていきながら、あっという間に終了時間となりました。
正解が決まっていない問題に、一定の「意見」を出していくためには、きちんと理由を考えていくことが大切であるということや、選挙権を持つ前から、政治について関心を持っていくことが大切であるということを、身近なテーマから深く学ぶことができました。
西山先生、本当にありがとうございました。