学校法人 星野学園中学校

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2022/3/4

道徳講演会

3月3日(木) 道徳講演会が開催されました。

講師として「テレジンを語りつぐ会」代表の野村路子先生をお招きし、「テレジン収容所の子ども達の絵が語るもの」という演題でお話をうかがいました。

テレジン収容所での食事の絵や、遊園地の絵、家の絵、花と蝶々の絵など、子どもたちの描いた絵を紹介されながら、当時の時代背景や、収容所での生活についてなど、ひとつひとつのエピソードをまじえてお話くださいました。

生徒たちの感想を紹介します。

私が一番印象に残っているのは、あの人の顔が描かれた蝶の絵です。確かにあれは話を何も聞かずに感想だけいうと下手な絵だと評価されることが多いと思います。でも話の中で少年は書いた子が、その収容所から出たかったのだと理解し、誤ったことに私は感動して涙が出そうになりました。家の絵でもやはり家に帰りたいという気持ちが伝わってきました。私も実際昔家を描いたときは、家につながる道は描かずに、花の絵を周りに描いていました。野村路子先生が150枚の作品を持っていると言っていらっしゃり、私は今回の話ですべての絵を見たいと思いました。もし、今年も展示会をやっていて、予定が合えば一人でゆっくり全てを見たいです。それに、今回の話は国語の授業でやった「あのころフリードリヒがいた」という作品を思い出しました。資料のほうにも書いてありますが、先生がおっしゃられたユダヤ人の細かい差別というのがどういったものなのかがとてもよくわかりました。お話していただきありがとうございました。(中学1年生)

おそらく、ほとんどの講演会が収容所で起きた惨劇などを主体にした話が多いと思いますが、今回の野村先生の話を聞き、収容所で描かれた絵から、いろいろなことを読み取り、そして感じることができるのだなと思いました。収容所から自由になりたい、楽しいに日々に戻りたい、みんなとまた笑いあえるに日々に戻りたい、いろいろな心情があの絵たちにメッセージとして込められていると思います。そして、もうこんなことがないようにしなければならないと思いました。(中学2年生)

ヘルガの絵、これは初めて見ました。凄く具体的で、服装など当時の光景が想像しやすかったです。ほかの絵も、特に「辛くても希望を捨てない」と言わんばかりの絵がすごく印象的でした。
事前に配られた資料に載っている「参考になる本」の中には、何冊か家の本棚に入っているのに、読んでいない本があったので、今からでも読んでみようと思います。
講演で特に衝撃的だったのが、部屋に並んだ三段ベッドです。一つのベッドに三人、四人も寝て、それでもベッドが足りない、とても印象的でした。
毎日の食事もほんの少しだけで、それに見合わない毎日の重労働、想像するだけでも恐ろしいです。(中学3年生)

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