キラキラルーム

園長コラム

2019年2月 園長コラム

ヨコミネ方式の教育(2月編)~心・体・学ぶ力を育てる~

 今年度の目標
 【1】毎日継続的にワークやメロディオンを行う
 【2】自分なりに自信や意欲をもつ
 【3】本気で頑張る

  今月の目標と子どもの姿
年少組:スポーツでは返事をしっかり行い、素早く行動しブリッヂやよじ登りの練習を自分から行う。
 
メロディオンでは「かえるの歌」「メリーさんのひつじ」の指使いを覚えようと練習をしている。
年中組:側転やブリッチ歩きの練習をする。
 
毎日ワークに取り組んだり、人の話を最後まで聞けるようになりました。
年長組:ブリッヂ回転のステップアップを目指す。
 
姿勢を意識してワークをしたり、困ったことを自分から聞けるようになった。




子育てワンポイント ~学ぶ意思の育ち~


 過日、幼稚園行事の“クラス発表会”が、上尾市のコミニュテーセンターで行われました。当日の子ども達の育ちから「学ぶ意思」についてお話します。
 年長組の子ども達は、発表前の緞帳の下がった舞台で、担任の先生と小道具をセッテイングしたり、自分のポジションの確認をしたりしていました。
 その時です。「ちょっと、練習しようよ」と子ども達は同じ役の友達と、数十秒のタイムを使って、自発的に自分の持ち場の練習をしているのです。会場に聞こえないように小声で、それぞれの役同士で真剣に行い、「先生、見て!」と確認を求めてきました。このような光景は長年の教員経験で初めての事でした。
子ども達の意欲と、上手に演じたいという強い思いが,“つかの間リハーサル”になったのでしょう。緞帳が上がっての晴れ舞台の子ども達は、自信たっぷりで堂々と演じていました。
自らの意思で「もっと上手になりたい」と思う気持ちが友達同士に伝わっての行動でした。
 この事例を通してですが、お母さんと子どもの心のキャッチボールができていると、子どもにも「学ぶ意思」がでてきます。言葉を変えるとコミニュケーション力を深めていくことが大切です。大人が良かれと思って、親の思い込みで子どもに無理やり、お稽古ごとをさせても嫌な経験になる場合もあります。子どもが体験し、「やってみたい」と意思を表せたときは本物になります。子どもの意思がしっかりしてくると、「嫌な事や辛いことからも逃げない」「諦めない」という心の強さが育ちます。学ぶ意思の土台となる、あいさつや着替え、人の話を聞くなどの育ち方をていねいに見て褒めていきましょう。